食事を整えれば、腸も心も、自然と整っていく

腸内に意識を向けると、身体は私たち自身が選んで口にした食べ物でできているのではないか。と再認識させられます。
身体には良いけれど心が満たされなければ、それはストレスとなり、腸内環境が悪化してしまうことに繋がります。今回は、身体に悪いものばかりを食べると、腸内細菌は【悪】に傾いてしまい、病気や体調不良の種となってしまうということについて、深く追求してみたいと思います。
あなたの腸内には善玉菌と、悪玉菌のどちらが優勢なのでしょうか。考えてみましょう。
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◆腸内細菌を増やす暮らし
▶「腸内細菌」にとって居心地のいい会社を作る
腸内細菌を私たちは日々どのようにして増やしているのか。更に腸内細菌にとってどんな環境だと「菌」がより効果的に働きかけてくれるのか。について考えてみたいと思います。
あなたは、ご自身の会社に対して居心地の良さを守るという意識はもっていますか?
実は腸内細菌達も、居心地の良い環境を守るために一生懸命働いているのです。人体を健康に導く腸内細菌と、そんな腸内細菌たちが住みやすい環境を提供する私たち人間
私達はいつも、持ちつ持たれつな関係を築いているのです。
「住みやすい環境」とは、元気で健康な母体、すなわちバランスの取れた腸内です。
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◆善玉菌・悪玉菌・「日和見菌」
▶3:1:6の法則ってなに?
腸内細菌は善玉菌が3割、悪玉菌が1割、日和見菌が6割というバランスによって上手に保たれています。このバランスをキープすることがとても大切です。
一概に『悪』のつく悪玉菌だからとすべてを排除するのはよくありません。
腸内に存在する悪い病原体を追い出すという特徴を持つ悪玉菌は、実はとても頼もしい存在なのです。しかし、これはあくまで少ない数の場合なので、それなら増やそう!という考え方は全くの逆効果です。
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◆日和見菌はいいの?悪いの?
▶「日和見菌」は、優勢の方に傾く菌です。
例えるならば、会社内に良い人(善玉菌)が沢山いれば、彼ら(日和見菌)は良い人の真似をするし、悪い人(悪玉菌)が沢山いれば、いつのまにか彼ら(日和見菌)も悪い人たちに染まっていきます。これが腸内で起こりながら3(善):1(悪):6(日和見)のバランスを調整しているのです。
あなた次第の生活習慣が腸にはっきりと反映されるなんて、とっても不思議ですね。
いかにストレスをなくして腸内をきれいな状態に保つかによって、この日和見菌がどう姿を変えるかが変わってくるのです。腸内細菌はなんて頭がいいのでしょう。
これこそが『第二の脳』と呼ばれる所以なのではないでしょうか。
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◆「菌」の特徴とその影響
▶味方にするといいこと尽くしな「善玉菌」
特徴 | 種類 | 目指す姿 | |
善玉菌 | 酸性: 免疫力を高めて健康を維持する働き | ビフィズス菌 乳酸菌 麹菌 酵母菌 | 優勢にしておくこと |
悪玉菌 | アルカリ性: 病気になりやすい・免疫力低下 | 大腸菌 ウェルシュ菌 ブドウ球菌 | 増やさない |
日和見菌 | 善玉・悪玉どちらか優勢の方に傾く | バクテロイデス 連鎖球菌 土壌菌 | 善玉菌に優勢に傾く |
悪玉菌が優勢になり、日和見菌が悪玉菌になると…⬇️
▶病気になりやすくなる
ガン・アレルギー・糖尿病・感染病・うつ病・認知症 など
腸の環境を整え、悪玉菌を増やさない意識をしていきましょう
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ちなみに
わたしは乳製品アレルギーだったので、乳製品以外で乳酸菌を含めた腸内に良い効果をもたらす「菌」を摂取してきました。
例えば、
●野菜の発酵による乳酸菌
●大豆や調味料から出る麹菌
●紅茶の発酵の力
などを摂取していました。
また、ハーブにも腸内に良い効果をもたらすものがあるそうです🌿
𓇬ダンディライオン(タンポポ)の根
→イヌリンという成分が乳酸菌やビフィズス菌のエサになるとされています(プレバイオティクス効果)
𓇬フェンネル
→腸内のガスや膨満感を抑えるので、乳酸菌の働きやすい腸内環境をサポートする
𓇬リコリス(甘草)
→胃腸粘膜の保護とともに、腸内環境のバランス調整にも伝統的に用いられる
全ては天然由来の力。この天然の活動によって、私達の身体は支えられているのです。
参考文献
◦藤田紘一郎(著)「腸にいいこと」だけをやりなさい, 2015 ,毎日新聞出版
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