「第二の脳」とも言われる腸の働きと健康との深い関係

『腸とはどんな臓器か』と聞かれたら、あなたは何と答えますか。これまでの私だったら「食べ物を消化して便を作る臓器」と答えていたでしょう
プロフィールにもある通り、私はこれまでの経験の中で【腸】について学び考える機会に恵まれました。
食中毒(カンピロバクター・大腸菌)・遅延型フードアレルギー(グルテン&乳製品)による身体への反応と悪影響は凄まじく、腸の異変を放置することの恐ろしさを体感しました。そこで、いくつかの記事に分けながら腸を様々な視点で追及していこうと思います。
せっかくなら、今、この瞬間から腸内に意識を向けてみませんか?🌿
※本記事は、自身の経験から得た知見や一般的な情報を記事にしております。ご自身の体調や症状に不安がある場合は、医師や専門家にご相談ください。
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◆腸はなぜ「第二の脳」と呼ばれるのか
▶腸は小腸と大腸に分かれています
小腸・大腸のそれぞれの働きにより、私たち人体の健康は保たれています。主な働きは、取り込んだ食べ物の消化と吸収(小腸)、そして排泄(大腸)です。
小腸の働きは、胃から送られてきた粥状の食べ物を更に細かく分解し、栄養素を吸収します。
▶大腸は栄養の吸収がありません
一日に摂取した8割の食べ物は小腸に吸収されます。その後、1.2リットルの水と一緒に大腸に送られ、消化物から水分を吸収し便をつくります。
このように、体の中に取り込まれた栄養素を効率よく吸収し、不要な毒素を排出する腸は『第二の脳』と呼ばれるほど大切な器官なのです。腸の健康こそが、今日を楽しく生きる秘訣かもしれませんね🌿
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◆腸は健康のバロメーター
▶腸内細菌のおかげで私たちは生かされている
腸の中には人間のコンディションを整える細菌が約1000兆個存在すると言われています。
この腸内細菌を増やす生活を送ること、つまり、腸内細菌を味方につけることで健康の維持につながり、毎日を元気に過ごすことができるのです。
▶善玉菌を増やしましょう
便が形成される「直腸」と呼ばれている部位(大腸)には腸内細菌の数が多く、その分の腐敗菌による有害物質の発生が多いことから大腸がんの発症頻度は高くなっています。いかに良い菌(善玉菌)を守れるかどうかが重要です。善玉菌の代表といえば「ビフィズス菌」「乳酸菌」がありますね。
※次回の記事:ビフィズス菌・乳酸菌・麹菌などの菌ついて追及します
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◆体の内側から湧く元気の秘訣は、腸内細菌「様」
▶腸の状態が悪いと〇〇になる
腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。私たちの生命活動をコントロールしている“自律神経”もまた腸内環境(綺麗な状態かどうか)の影響を受けやすく、神経系にも密接に関係しています。メンタルの不調を感じるとき、実は腸内も悪化している可能性があります。
つまり、腸の状態が悪ければ悪いほど
病気や感染症のリスクが高まるということ です。
腸内環境が整っていれば免疫力が高まります。がんやアレルギー、糖尿病、認知症、うつ病の予防にも繋がるということを知れば、腸内を整える習慣や工夫を日常に取り入れたくなりますね。
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◆腸内にあるお花畑をイメージいませんか?
▶腸内フローラは健康をつくる工場だった
腸内細菌にとって腸内に住み込みで働く工場のような場所が『腸内フローラ』です。
工場とはいえ色鮮やかなお花畑(多種類存在する)をイメージしてみてください。
花にも種類や特徴があるように、腸内細菌にもそれぞれの個性があるのです。
〈役割〉
1. 食べ物の消化・吸収・排泄物の形成
2. 免疫機能の維持
3. 有害物質の排除
4. ビタミンB・ビタミンC・ビタミンKの合成
5. 腸の蠕動運動の促進
6. 幸せ物質(セロトニン・ドーパミン)の合成 など
腸内フローラでの仕事の出来栄えが、人体の心身に直接反映されると言われています。
「今日の健康」はあなた自身の腸内の細菌たちが、今、頑張ってくれている証です。
腸内に色鮮やかなお花たちが生き生きと咲いているのは、とても嬉しいことですね。
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最後に
腸内とメンタルが密接に関係していることを、少しずつ紐解いてみました。
健康とはなにか。その定義は一人一人が違ってよいものだと思います。
そこで改めて、私が思う健康とは【腸が整っている状態】とお答えさせて頂きます。
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参考文献
- 木下 あおい (著)『美人はコレを食べている。~食べるほど綺麗になる食事法』, 2014年, 大和書房
- 小林弘幸 (著), 『「これ」だけ意識すればきれいになる。 自律神経美人をつくる126の習慣』,2016年, 幻冬舎
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