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心と身体、「自分」のバランスをそっと整える

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自律神経を今、考える

自律神経が整っている人と乱れている人。その差は一体なんでしょうか。乱れた自律神経が人体に及ぼす影響を皆さんは知っていますか?

なぜ自律神経は乱れてしまうのだろう?

と、これまで一度も考えたことが無い人はとても幸せです。なぜなら今整っている状態であり、すなわち健康に過ごせているということだからです。成人の女性ならば、「生理前に不調が続く」「気分が上がらない」「イライラする」などの体調の異変を自覚したことがあるかもしれません。女性ホルモンと自律神経もまた深く関係しているのです。男性よりも、女性のほうが自律神経の影響力を強く受けてしまうのも、知っているといいですね。

“自律神経を自分でコントロールする人生‘’
そんな日常を送りたくありませんか?
ではこの「自律神経」について、
じっくり考えてみましょう。

▶自律神経とは?

体内の活動を自動的に調整する神経系のこと
分かりやすく言うならば
◯活動のために働く交感神経
(興奮・緊張・ストレス)
◯休息のために働く副交感神経
(休息・睡眠・リラックス)
この2つの働きに分かれています

 

車に備わっているアクセルとブレーキ機能
人間にもちゃんとあるんです◎

 

交感神経のはたらき

「心身を緊張させ活発にする」
日中に交感神経か優位に立つことによって活動するための活力となります。いわば、活動におけるアクセル状態です。朝日を浴びて1日をスタートさせましょう。
過度の緊張状態が続くことによるデメリット
▷ 【肩こり・腰痛・頭痛・イライラ など】

副交感神経はどんな効果があるの?

「心身に弛緩と落ち着きをもたらす」
夜、就寝前の理想としては力を抜いてリラックスできる休息の時間は必須です。いわば、活動においてはブレーキ状態です。ゆっくりとした行動を意識しましょう。
過度のリラックス状態が続くデメリット
▷【無気力・めまい・便秘・頻尿 など】

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今日からゆーっくりと。
ゆっくりと行動しませんか?

自律神経は呼吸や血管の収縮、内臓の働き、消化活動や筋肉の収縮をコントロールしています。交感神経が優位に立つときと、副交感神経が優位に立つときと、働きが異なります。また体温機能のバランスを保てるように調節することも自律神経の大切な役割です。身体的、肉体的に、健康が保っていられるのはこの「自律神経」が正常に働いてこその、有り難いことなのですね。

 

人体の生命維持に欠かせないもの
👉👉それこそが自律神経である

 

交感神経が優勢に傾いても良くないし、副交感神経が優勢に傾くことは結果的には自律神経の乱れに繋がってしまうので、バランスを意識しながら過ごしていきましょう。

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「今日は元気が出ないな~」
「最近なんだか疲れやすい」なぜ起こる?

▶自律神経が乱れるメカニズムとは

日常生活における生活習慣には自律神経を乱れさせる食事・睡眠・運動・ストレス・ホルモンバランス・気候が何より関係してきます。人間には感情があり、嬉しいことにも悲しいことにも心が動くものです。この感情からくる脳への刺激は自律神経を乱れさせる一つの要因。また、大切なことは、ネガティブなことだけが「ストレス」となり人体に悪影響を及ぼすわけではないということです。そして、症状や原因も多種多様であり、生活習慣の小さな崩れによっては誰でも、簡単に自律神経が乱れ始め不調へと繋がってしまうのです。

「理想」
自分の体の声(状態)に意識を向ける

「対策」
過度な興奮や緊張を減らす意識が大切です。
(なぜ興奮するのか、緊張するのかを知る)
力を緩めすぎないことも必要ですね。
(陽を浴びて体を起こす、オンオフの切り替え)
※具体例 : 第4章にて

 

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ではイメージしてみましょう。
こんな経験。あなたはありますか?

▶自身の体験と、得た知見

①憧れの人に会う嬉しさから不眠になる
興奮のあまり睡眠が浅くなり、何度も目が覚める日々が続きました。睡眠の質が悪くなり、免疫力がどんどん下がるという悪循環。その結果👉体調不良に。
これは、幸せホルモンと呼ばれるドーパミンの分泌が増え、交感神経が優勢になりすぎたのが原因です。リラックス状態になれず、自律神経が乱れる結果となってしまいました。
▷原因: 過度な交感神経の優勢によるもの

 

また、子供によくある「知恵熱」も自律神経の乱れからくるものが多く、緊張や興奮の影響で血管が収縮することが原因です。リラックス状態に整える必要があります。また発熱する場合もあるが、これも自律神経の乱れから起こる現象。
▷原因: 過度な交感神経の優勢によるもの

 

②夏の暑さにより体温調節が不可能
気候の変化に身体が対応できず、年に3回熱中症になる。血管の収縮が上手く行われず私の場合は熱が放出できなくなり体温が上昇し、発熱。熱中症も自律神経の乱れが関係している場合が多いです。熱中症のリスクを抑えるためにも、夏場は火照った体を適切に冷やして血流を促すことや、水分たけでなく塩分も発汗量に合わせて補給するなど自律神経の管理が必要です
▷原因:寒暖差・気候による自律神経の乱れ

 

③生理前のイライラ・鈍痛・食欲
月経の10日前にはジャンクフードのような油っこい食べ物がほしくなる。この「食べたい」という体からのサインは不思議なことに毎月起こります。これは女性ホルモンの影響であり、自律神経の乱れが影響しています。いつ、どのタイミングでイライラするかを知り、自分のご機嫌を取る意識が必要ですね。

生理痛から開放されたい…
そんな日々の予防に

痛みの軽減には普段からお腹を物理的(外側)にも、内側(食事・薬)からも温ましょう。日頃から体を冷やさないことがとても大切です。
▷原因:ホルモンバランスによる自律神経の乱れ
※耐えられない痛みは病気も隠れている場合があるため、すぐに医師にご相談を。

 

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今日から10分、始めませんか?
できることからこつこつと。継続を

▶体を労る、素敵な習慣

「肉体的」
スポーツ・筋トレ
ストレッチ
ウォーキング
ピラティス・ヨガ

「身体的」
ヒーリング音楽
入浴・ 太陽を浴びる
趣味を満喫する
水を飲む

腸内から元気に、美しく𓅪
体を喜ばす食生活を

自律神経と腸内は密に関係しています。
体を温めながらほっと心を落ち着かせることは腸にとってもいい効果があります。ハーブや漢方などの自然の力を取り入れながら、身も心もスッキリとした毎日を送っていきましょう。
※次回の記事は腸と自律神経の関係

参考文献

  • 坂井建雄 (監修)『はたらく内臓-元気のしくみと不調の原因がわかる! 内臓機能大全』,中央公論新社,2022年

心と身体、「自分」のバランスをそっと整える。

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MIO

MIO

「経験が、言葉になる。」アレルギーを超えた先に見えた、“食”の本質を届ける人

20歳のときに食中毒になったことがきっかけで、腸内に興味を持つ。 グルテン・乳製品の食物アレルギーを克服し、体と食べ物の深い繋がりへの好奇心から学びを継続。 現在は木材を使ったものづくりに従事しながら、SDGsや自然環境への取り組みを学んでいます。

  1. 「第二の脳」とも言われる腸の働きと健康との深い関係

  2. 自律神経を今、考える

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